昨日は大阪にて、自律支援型リーダー育成プログラム第3回を実施しました。
今回のテーマは、リーダーシップの土台となる**「傾聴」**です。
「話す力」や「伝える力」は学ぶ機会が多い一方で、
実は組織づくりにおいて、もっと重要なのが聴く力だと私は考えています。
なぜなら、人は「話を聴いてもらえた」と感じた相手にこそ、心を開くからです。
真剣に聴くことは、最高の承認になる
研修では、単に黙って話を聞くことを傾聴とは定義していません。
・相手の目を見るアイコンタクト
・自然な相づち
・表情
・姿勢
・オウム返し
・声のトーンやテンポを合わせるペーシング
こうした非言語コミュニケーションを含めて、「あなたの話を大切に聴いています」というメッセージを届けることが、本当の傾聴です。
人は、自分の存在を認められたと感じると、承認欲求が満たされます。
すると安心感が生まれ、幸福感につながる反応が起こり、相手に対して自然と好意を抱きやすくなります。
好意は返ってくる
心理学には**「好意の返報性」**という考え方があります。
自分が大切にされたと感じると、
「自分もこの人を大切にしたい」
という気持ちが自然と生まれるというものです。
つまり、
リーダーが真剣に部下の話を聴く
↓
部下が「受け入れてもらえた」と感じる
↓
信頼関係が生まれる
↓
今度は部下もリーダーの話を真剣に聴くようになる
この好循環が、組織のコミュニケーションを変えていきます。
信頼関係は、話し方ではなく聴き方から始まるのです。
ロールプレイだから気づける、自分の癖
今回も講義だけでは終わりません。
実際にロールプレイを行い、
「ちゃんと聞いているつもりだった。」
「次に何を話そうか考えていて、実は相手の話が入っていなかった。」
「相づちが少ないと言われて初めて気づいた。」
そんな声が次々と上がりました。
知識だけでは、人は変わりません。
だからこそ私は、**”体験して気づく”**ことを何より大切にしています。
研修では、安心・安全・ポジティブな空間(AAP)をつくることが、主体性を引き出す前提になることもお伝えしました。部下は安心して話せるからこそ、自分で考え、自分の言葉で行動を選べるようになります。
聴くことは、部下を育てる第一歩
部下を変えようとして、
つい「もっと話そう」「もっと教えよう」と考えてしまうリーダーは少なくありません。
でも、本当に必要なのはその前です。
まずは相手を理解しようとすること。
その姿勢が信頼を生み、
信頼が質問を生み、
質問が主体性を生み、
主体性が、自ら考え行動する人材を育てていきます。
だから私は、リーダー育成の中で「傾聴」をこれほど大切にしています。
話し上手なリーダーよりも、
「この人には安心して話せる」
そう思われるリーダーこそが、人を育て、組織を育てます。
その積み重ねが、社長が細かく指示を出さなくても、一人ひとりが考え、行動し、売上と利益を生み出せる自走する組織につながると信じています。










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