池袋の企業さまを訪問した日の学びを、ブログ向けにまとめました!
結論から言うと——何に意識を向けるかで、日々の意思決定の質が変わります。 その鍵になるのが RAS(Reticular Activating System/網様体賦活系) です。
「欲しい車を決めた瞬間、街で同じ車がやたら目につく」
「褒めポイントを探し始めたら、部下の良い行動が急に増えた気がする」
——それ、RASが働いているサインです。
RASとは?(やさしく解説)
脳には、膨大な情報から**“今の自分に重要なもの”だけを意識に上げるフィルターがあります。これがRAS。
ビジネスの現場では医学的な厳密さというより、「注意の向け先を決める仕組み」**と覚えるのが実用的です。
- 何を「大事」と定義するか → RASが拾う情報が変わる
- つまり、問いと意図が先。結果(見える情報)は後からついてきます
RASが“ネガティブ寄り”になる罠
未定義のまま放置すると、RASはリスク回避を優先してネガティブ情報を拾いがち。
忙しい管理職ほど、「できていない」箇所ばかり目につき、チームの自信と速度を削ります。
対策はシンプル:「何を見るか」を先に決めること。
今日からできる:5分のRASトレーニング(現場実装版)
1)朝礼の“1分フォーカス”
- 朝礼の司会者が質問:
「昨日の“良い仕事”を一つ挙げてください」 - 3名だけその場共有。全員はメモだけでOK
→ チームの注目が“できていること”に合う
2)会議の冒頭30秒
- アジェンダ前に:
「本件が“うまく進んでいる点”を各自1つ」
→ 問題解決に入る前に、ベースラインを“強みに置く”
3)終業の90秒セルフチェック
- 自分に聞く:
- 今日のベストアクションは?
- 誰の何が助かった?
- 明日の一手は?
→ RASが翌日に向けた“良い検索条件”を記憶
管理職向け:部下の行動が見える“質問テンプレ”
- 「今日、一番価値が出た行動は何?」
- 「今週“再現したい”成功パターンは?」
- 「誰の支援が効いた?その再現条件は?」
まとめ:意識の向け先が、成果の向き先になる
- RASは「何を見るか」を決めるフィルター
- 放置するとネガティブ寄り。先に“検索条件”を決める
- 朝礼・会議・終業の5分ルーティンで組織習慣に
- 褒めるのは人格ではなく具体行動
- 小さな成功体験の蓄積が、チームの速度を上げる
「まずは明日、朝礼で良かった仕事を1つ共有してください。」
それが、チームのRASを切り替える最短のスイッチです。




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