― 東京駅で感じた「組織が前に進む瞬間」―
本日、東京駅近くにて、
全11回にわたるリーダーシッププログラムの最終回を実施しました。
最終回のテーマは、
「振り返り」でも「復習」でもありません。
これまでの学びを、現場と組織の未来にどうつなげるか。
その一点にフォーカスした時間です。
最終回は「きれいに終わらせる場」ではない
今回の最終回は、あらかじめ次の3部構成で設計しました。
- 第1部:直近の振り返り
- 第2部:全11回を通した総括と課題整理
- 第3部:会社の未来を描き、行動を決める
意図的に「気持ちよく終わる」構成にはしていません。
なぜなら、
組織が変わる直前ほど、空気は軽くならないからです。

現場から出てきた、率直すぎる声
研修中の対話や発表を通じて、
リーダーの皆さんから、非常にリアルな声が共有されました。
- 大きなプロジェクトが動いており、現場に余裕がない
- 感情的に怒ってしまう場面が増え、雰囲気が悪くなっている
- 泣いている社員がいる、という声もあがった
- 「上にもっと決めてほしい」「背景を説明してほしい」
という経営・意思決定への不満
正直、軽い話ではありません。
ただ、この声が出てきたこと自体が、
最終回としてはとても重要だったと感じています。
言葉にされていない不満やストレスは、
放っておくと必ず、別の形で噴き出します。
講師として、繰り返し伝えたこと
こうした声に対して、私から伝え続けたのは次の視点です。
- 理想を掲げれば、必ず問題は出てくる
- 問題は「誰かが悪い」のではなく、「みんなで向き合うテーマ」
- 経営任せ・上任せにせず、当事者意識を持つのがリーダー
- 「決めてもらう側」から「一緒に会社をつくる側」へ視点を変える
感情論で議論すると、
場の空気はさらに重くなります。
そこで、
理想 → 現状 → ギャップ(=問題)
この構造で整理し直すことを、何度も行いました。
すると、不思議なことに、
場の空気が少しずつ前向きに変わっていったのです。
会社の未来を「自分ごと」にするワーク
第3部では、会社の未来を次の6つの視点から言語化しました。
- 社会
- 会社(理念・在り方)
- お客様
- 取引先
- 自分以外の社員
- 自分自身
その上で、
- 現状はどうか
- 理想とのギャップは何か
- それはどんな「問題」なのか
- 自分はその課題にどう関わるのか
を、一人ひとり整理してもらいました。
これまで学んできた
「関わり方」「問いの立て方」「聴き方」を、
未来のためにどう使うのかを考える時間です。
最終アウトプットは「明日からの一歩」
最終的に、参加者全員が、
「会社を理想に近づけるための第一歩」
を、アクションプランとして設定しました。
壮大な理想論で終わるのではなく、
- 明日から何をするのか
- 誰に、どう関わるのか
ここまで落とし込めたことは、
全11回の集大成として、とても良い着地だったと思います。
講師として感じたこと
今回の最終回では、
- 現場のしんどさ
- 組織への不満
- 経営への期待
といった、普段は表に出にくいテーマが、率直に共有されました。
それでも、
批判や諦めで終わらず、
「じゃあ、自分たちはどう前に進むのか」
に視点を切り替えられたこと。
ここに、このプログラムの一番の価値があったと感じています。
リーダー育成は、
「知識を学ぶこと」ではなく、
当事者として考え、行動する力を育てること。
その瞬間に立ち会えた、
とても濃い最終回でした。













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