「部長になったばかりでリーダーシップを体系的に学びたい」──この声に応え、2025年4月15–16日に株式会社エフアンドエムの部長・副部長9名へサーバント型リーダーシップ研修を実施しました。本記事では研修設計と、明日から再現できるポイントを紹介します。
なぜ今“支援型”リーダーが必要なのか
リーダーシップとマネジメントの違い
・リーダーシップ = 方向性を示し、人の心を動かして前進させる力
・マネジメント = 仕組みと資源を整え、目標達成を確実にする力
両輪が揃って初めてチームは加速しますが、部長就任直後は“数字”に追われ、リーダーシップが後回しになりがちです。
PM理論で自己診断
研修冒頭では PM理論(Performance/Maintenance)を使い、
・目標達成型(P高)
・人間関係重視型(M高)
・バランス型(P高M高)
をセルフチェック。自分の「偏り」を客観視することで学習意欲が一気に高まりました。
トップダウンは限界
命令だけで動いてくれる時代は終わり。若手が上司に求めるのは
・対話の機会
・成長支援
・フィードバック
です。これを具現化するフレームが サーバント(支援型)リーダーシップ です。
研修プログラム概要
① リーダーシップ再定義
② PM理論セルフチェック/「支配」から「支援」への転換
③ Will-Can-Must ワーク 部下の“やりたい・得意なこと・役割を引き出す質問を設計
④ 1on1ロープレの考え方とロールプレイング 部下役と上司役に分かれて対話の練習
⑤ 実践アクションプランの設定 → 月1回振り返りMTGでアップデート
自社導入のヒント3選
1. 1on1は「月1×30分」から
長時間の面談は負担が大きいため継続しません。まずは “毎週金曜15:00〜15:30” のようにカレンダーで“固定化”しましょう。
2. Will-Can-Must-See を掘り下げる5つの質問
- 人生で “ワクワクした瞬間” は?(Will)
- 周りから褒められる長所は?もっと活かせることはあるかな?(Can)
- チームに求められている役割 は?(Must)
3. “4つの声がけ”を習慣化
- 感謝:「助かったよ、ありがとう」
- 称賛:「ここが素晴らしかった」
- 労い:「連日の対応、おつかれさま」
- 励まし:「次こそ成功させてよう」
まとめ
現代は 「部下の成長と成果を支援する姿勢」 が重要になってきます。
- 理論で自身のスタイルを振り返り
- Will-Can-Must で部下との相互理解を深め
- 1on1で行動を支援する
というシンプルなサイクルです。部長・副部長がこのサイクルを回せば、若手の定着と自走が同時に進みます。
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こんな方におすすめ
- 部長/副部長が育成できていない
- 1on1を導入したいが設計方法がわからない
- 支援型リーダーシップを自社流にカスタムしたい
所要:オンライン60分
編集後記
今回の研修は「一から支援型リーダーシップを学ぶ」からのスタートでしたが、理論とディスカッション、そして実践さながらのロールプレイングを結びつけることで、部長層が**“支援する喜び”**を実感してくれました。来月の1on1振り返りでどんな変化が生まれるのか、今から楽しみです。