先日、山形県の赤湯駅に降り立ち、ある企業様にてリーダー向け研修を実施してきました。
今回が、全9回にわたるリーダー育成プログラムの最終回。
毎月1回、1日1テーマ。
約9か月間にわたり、リーダーの皆さんと一緒に「現場で使える関わり方」「部下を育てるためのコミュニケーション」「チームとして成果を出すための考え方」を積み重ねてきました。
最終回となる今回は、テキストを使った講義ではありません。
テーマはひとつ。
「実践してみて、どうだったか?」
ここに、じっくりと時間を使いました。
うまくいったことも、うまくいかなかったことも、すべてが学び
最終回では、これまでの研修で学んだ内容を現場で実践してみた結果について、
参加者の皆さんに率直に共有してもらいました。
・やってみて、手応えを感じたこと
・部下の反応が変わったと感じた場面
・正直、難しかったこと
・途中でうまくいかず、挫折した経験
特に印象的だったのは、
「うまくいかなかった話」が、安心して語られていたことです。
研修の場というと、
「できたこと」「成功事例」だけが共有されがちですが、
現場で本当に価値があるのは、
なぜ、うまくいかなかったのか
次にどうすればいいのか
を言葉にできることです。
今回は、受講者同士で意見を出し合い、
それでも整理しきれないものについては、講師として私の視点もお伝えしました。
「講師に答えをもらう場」ではなく、
自分たちで考え、言葉にし、整理する場になっていたことが、とても印象的でした。
リーダーたちが口にした、リアルな悩み
振り返りの中で、リーダーの皆さんから挙がった声には、
多くの企業に共通する課題が詰まっていました。
例えば──
- 忙しくなると、つい指示や助言が先に出てしまう
- 「考えさせたい」と思いながらも、待てずに答えを言ってしまう
- 学んだ関わり方を、継続することが難しい
- 人によって関わり方がバラバラで、属人化してしまう
これらは、決して「意識が低い」「努力不足」といった話ではありません。
むしろ逆で、
真剣に部下や組織と向き合っているからこそ出てくる悩みだと感じました。
個人の問題ではなく、仕組みと関係性の問題
今回の最終回で、とても大切な共有がありました。
それは、
これらの課題は、個人の能力や性格の問題ではなく、
仕組みや関わり方を少し変えることで改善できる余地が大きい
という認識が、参加者の間で自然と共有されていたことです。
リーダー自身がすべてを抱え込むのではなく、
・どう問いを投げるか
・どう待つか
・どう判断軸を言語化するか
こうした「関わり方の型」を持つことで、
組織は少しずつ変わっていきます。
組織をよくするために、今後必要だと感じたこと
最終回では、個人の振り返りだけでなく、
**「組織をもっとよくするために必要なこと」**についても話し合いました。
その中で見えてきたポイントは、主に次のようなものです。
- リーダー層だけでなく、部下の皆さんとも共通言語を持つこと
- 学びを一度きりにせず、短時間でも振り返る場をつくること
- 正解を教える文化から、考え方を共有する文化へ少しずつシフトすること
どれも派手な施策ではありません。
ですが、こうした積み重ねこそが、組織の土台を強くすると感じています。
最終回だからこそ見えた、リーダーの成長
全9回を通して感じたのは、
参加されたリーダーの皆さんが、確実に
- 部下との向き合い方
- 自分自身の癖
- 組織を見る視点
を言葉にできるようになっていたことです。
最終回のホワイトボードには、
それぞれの悩み、気づき、これから試したいことがたくさん書き出されました。
(※写真はその一部です)

研修とは、「知識を入れる場」ではなく、
現場で考え続けるための視点を手に入れる場だと、改めて感じた時間でした。
リーダー育成は、単発ではなく「伴走」でこそ意味がある
今回のように、複数回にわたって関わらせていただくことで、
リーダーの変化や、組織の空気の変化が見えてきます。
もし今、
- リーダーが孤軍奮闘している
- 部下育成が属人的になっている
- 指示待ちの空気を変えたい
そんな課題を感じているのであれば、
一度、腰を据えて「リーダーの関わり方」を見直す時間を取ってみてください。
現場に根ざした形で、
一緒に考え、整理し、実践につなげていく研修を大切にしています。









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