先日、東京都内の企業様でリーダー向け研修を担当させていただきました。
今回のテーマは、「部下をどのように動機づけ、行動変容につなげるか」。
リーダー育成に関わる研修を全国で行っていますが、最近どの企業でも共通している課題があります。
- 若手がすぐに行動しない
- 指示したことが続かない
- 一度は動くが、習慣として定着しない
- 相手によって伝え方を変える難しさ
今日は、そんな課題に真正面から向き合うために扱った
**「RAS(ラス)」と「外発×内発動機づけ」**の考え方を中心に、研修内容をまとめます。
■ RASとは何か?
― 意識した瞬間、世界の“見え方”が変わる脳のフィルター
研修で最も反応が大きかったのが、RAS(ラス)=脳のフィルター機能の話。
RASは、
**「何を意識するか」**によって、見える情報・入ってくる情報をコントロールしています。
例えば…
- 車を買いたいと思った瞬間、その車種だけが街にやたら目につく
- “部下の長所を見よう”と決めた途端、良い点が見つかりやすくなる
- “リーダーとしての姿勢を磨こう”と意識した瞬間、改善ポイントに気づける
これらはすべて、RASの働き。
つまり、
意識が変われば、脳のアンテナが変わり、行動の質が変わる。
リーダーとして「どこに意識の照準を合わせるか」は、それだけで大きな武器になります。
■ 外発的動機づけ × 内発的動機づけ
― どちらか“ではなく”、組み合わせて使う
次に扱ったのが、部下のやる気を引き出す上で避けて通れない
**「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」**の話。
● 外発的動機づけ
報酬、褒め言葉、役職、評価など、外からの刺激でやる気を上げる方法。
メリット:上がりやすい
デメリット:下がりやすい
● 内発的動機づけ
仕事の意味、成長実感、貢献実感など“内側から湧くやる気”。
メリット:継続しやすい
デメリット:引き出すのが難しい
研修では、こうお伝えしました。
動機づけは“どっちが正しい”ではない。
外発のメリットと内発のメリットを掛け合わせ、
弱点を補い合うのが最強。
■ 今日お伝えした「内発的動機づけの高め方」
内発的動機づけは難しいですが、再現性があります。
研修では以下の4つを徹底的に実践していただきました。
① 貢献実感を渡す
「あなたのこの行動が、チームにこう影響したよ」
と価値を具体的に伝える。
② 成長実感を渡す
変化を“数値・行動・比較”で見せることで、本人に自信が生まれる。
③ 継続の意味を示す
なぜ続ける必要があるのか、どんな未来につながるのかを一緒に言語化する。
④ 目標設定と手段の決定を“本人にさせる”
「どこを目指す?」「どうやってそこにいく?」
という問いが、内側からのエネルギーを引き出す。
■ アウトプット型の研修で「やりっぱなし」をなくす
今回も、私の研修の特徴である
**“超アウトプット型”**をフルで活用しました。
- ロープレ
- ペアワーク
- 小グループ議論
- 振り返りの言語化
「聞いて終わり」では人は変わりません。
行動が変わるのは、**考えて、話して、試して、振り返って…**を繰り返した時です。
■ 最後に(研修のご相談について)
今日も本当に良い時間でした。
研修後のアンケートでも、
- 「早く明日試したい」
- 「動機づけの理解が180度変わった」
- 「伝え方のコツが腑に落ちた」
といった声をいただき、嬉しい限りです。
リーダー育成、部下の動機づけ、コミュニケーション改善の研修は、全国どこでも対応しておりますので、
興味のある企業様はお気軽にお問い合わせください。





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