こんにちは、研修講師の石崎優則です。
本日は山形の企業さまで研修を実施してきました。今回のテーマは 「伝える力」。
とくに印象的だったのが、
“伝え方が変われば、部下の行動は変わる”
というシンプルだけど本質的な話です。
■ なぜ「伝えているのに伝わらない」のか?
多くのリーダーが悩むのがこれ。
- 丁寧に説明したのに動いてくれない
- 「分かりました」と言ったのにやらない
- 行動が続かない
実はこれ、理由はとても明確です。
“理解”と“納得”のどちらかが欠けているから。
人が行動に移すには
左脳(理解)と右脳(納得)を同時に動かす必要がある のです。
理解=ロジック
納得=感情・イメージ
この両方が揃って、初めて「やってみよう」と体が動きます。
■ 左脳を動かす「理解」の生み出し方
① 見える化
口頭で説明しても、相手の脳内では形になりません。
図/メモ/数字などを使って“視覚化”すると理解が一気に深まります。
② 復唱してもらう
上司は伝えたつもりでも、部下の理解が違うことはよくあります。
そこで、
「じゃあ最後に、今日の大事なポイントをあなたの言葉で言ってもらえる?」
と振ってみる。
これだけで認識のズレが一瞬で浮き彫りになります。
■ 右脳を動かす「納得」のつくり方
理解しても“感情が動かない”と行動にはつながりません。
納得を生むには、次の3つが効果的です。
① 事例
他チームの成功パターン/実際に改善できた事例を紹介すると
「自分にもできそう」という感情が動きます。
② データ
離職率、ミス削減、売上改善など“数字”は説得力を持ちます。
③ エピソード
自分の体験談——特に失敗談は強力です。
「自分も同じ状況だった」と共感し、前に進むエネルギーになります。
■ 行動変化に直結させる「最後のひと押し」
理解×納得だけでは“行動に移す”には足りません。
行動につなげるには…
約束(行動宣言)+進捗確認 が必須。
- 何を
- いつまでに
- どのレベルでやるのか
ここまで具体化して“約束”してもらう。
そして来週、再来週と進捗を確認していく。
この「約束→進捗確認」だけで、
行動の継続率は劇的に上がります。
■ 今日のまとめ
- 伝える目的は “理解させること”ではなく“行動を変えること”
- 行動には「理解×納得」の両方が必要
- 理解=見える化+復唱
- 納得=事例・データ・エピソード
- 行動の継続は、約束と進捗確認で生み出す
伝え方は、リーダーの最大の武器。
言葉ひとつで、部下の行動も未来も変わります。
■ 研修のご依頼について
今回のような「伝え方」「1on1」「サーバント型リーダーシップ」など、
行動を変える実践型・アウトプット型研修を提供しています。
- 料金:1時間 30,000〜50,000円
- 形式:オンライン/対面、全国対応
- 対象:管理職・リーダー・若手育成担当
「まずは相談だけ」「1テーマだけ試したい」も歓迎です。





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